私は高校生の頃、医学部を受験するための予備校に通っていました。一般的な予備校は学部を限定することなく多くの大学や学部に対応できるようにカリキュラムが組まれますが、医学部の予備校は医学の受験に特化していて、他の学部の受験を希望する学生は一人もいません。私も医者を目指していたため新宿のメディカルスクールIGという予備校で日夜勉強に励んでいました。 授業は少人数制で、多くても10人程度だったため分からないことがあればすぐに質問できました。理解が不十分なまま先に進んでしまうということがなかったため、基礎力が付くのです。また、テスト後に成績が張り出されるため真剣に取り組まざるを得ず、どんな状況にあっても勉強をするという執着心が身に付きました。 新宿駅から徒歩3分というアクセスだったため、休日には朝から自習室にこもって勉強を続けていました。医学部を目指す受験生というと自分以外は全員がライバルで、仲の良い友達はいないというイメージがあります。しかし、私の場合はそうではなく、自習室での勉強の合間におしゃべりをする友人がいました。今振り返ると、友人がいたからこそ辛く厳しい受験を乗り越えることが出来たのだと思います。